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2008 Fiscal Year Annual Research Report

微生物群集構造遷移にもとづく森林内での木材腐朽過程の動態分析

Research Project

Project/Area Number 19580193
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

目黒 貞利  University of Miyazaki, 農学部, 教授 (50112321)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 雉子谷 佳男  宮崎大学, 農学部, 准教授 (10295199)
高木 正博  宮崎大学, 農学部, 准教授 (70315357)
伊藤 哲  宮崎大学, 農学部, 准教授 (00231150)
Keywords木材腐朽 / 森林土壌 / 微生物群集構造 / リン脂質脂肪酸分析法 / PLFA / 微生物バイオマス / コジイ / スギ
Research Abstract

微生物の指標物質であるリン脂質脂肪酸(PLFA)を試料から抽出し,分析することにより,森林内での初期の木材腐朽過程における微生物群集構造遷移の動態を明らかにする目的で,広葉樹林の尾根部,斜面部,谷部およびスギ人工林内に設置した試験地に,コジイおよびスギ心・辺材から調製した木杭(3cm×3cm×30cm)を深さ15cmまで埋設した。
今年度は試験地の土壌,および埋設から約1年間経過後の木杭の腐朽率および表面の微生物群集構造をPLFA分析法により分析した。
その結果,コジイ材の腐朽率が10-15%とスギ材よりも2-3倍高かったが,スギの辺・心材間には有意差は認められなかった。一方,総PLFA量により求められる微生物バイオマス量はコジイ材で有意に高かったが,スギ辺・心材間には有意差が認められなかった。
昨年度検討した約2ヶ月後,約5ヶ月後の結果に本年度の約1年後のデータを加えて微生物群集構造を検討したが,約1年間にわたる森林内での木材腐朽の進行にともなう微生物群集構造遷移を明確に検出することはできなかった。また、尾根部,傾斜部,谷部という試験地の違いによる影響,またコジイ材,スギ辺材,スギ心材という供試材の違いによる影響もほとんど検出することができなかった。約1年間という短期間では、微生物群集構造の遷移を明確に検出できるほど木材の腐朽が進行しなかったためと考えられる。
しかし、真菌類やバクテリアなどの各微生物グループについて見ると、尾根部において,スギの辺・心材では真菌の割合が増加していくのに対して,コジイ材では逆に減少していく傾向が認められた。これは、過去に行った木粉での腐朽試験の報告と類似しており、さらに木材の腐朽が進行するに従い、このような特徴はより明確に検出できるようになると期待された。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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