2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19580195
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
島田 幹夫 Fukui University of Technology, 工学部, 教授 (50027166)
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Keywords | ポリウレタン / バイオマス / リグニン / 生分解性 / プラスチック / コンポスト / 土壌 / 堆肥化 |
Research Abstract |
バイオマス融合型ポリウレタン(PU)の生分解性の評価と並行してオガクズとバイオマス融合型ポリウレタンを生ゴミあるいは馬糞と混合して混合槽内でコンポストを製造し、得られたコンポストを使って、コマツナなどの種子の発芽試験を行い、コンポストの毒性の有無について検討した。最終的には得られたPUコンポストを土壌と混合してプランターに充填し、各種実験植物を栽培して、植物の成長に及ぼす影響について調べた。 結果と考察:45日間の生分解実験でセルロースは理論量の30%が二酸化炭素にまで分解されていたのに対して、木粉PUコンポジットは15%の分解であった。しかし、バイオマス融合型といえども、ポリウレタン類はかなり生分解性の悪いものであった。そこで、PUはオガクズ類似機能を持つことを明らかにしたので、馬糞と混合して、堆肥を作り、コマツナの発芽試験を行ったが、発芽に対する毒性はまったく認められなかった。また、25日間のコマツナ成長試験に置いても、オガクズ堆肥と同程度の成長効果を示し、植物に対する悪影響はほとんどないものと結論した。 したがって、難分解性のPUなどの廃棄物をコンポスト化処理することによって土壌改良材に資源変換することができることが期待される。本研究成果をさらに積み重ね、第4回欧州バイオレメディエーション国際会議で口頭発表を予定している。
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