2007 Fiscal Year Annual Research Report
中山間地域における産地および農産物のブランド構築に関する研究
Project/Area Number |
19580258
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
岩崎 邦彦 University of Shizuoka, 経営情報学部, 准教授 (40315213)
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Keywords | ブランド / 中山間地域 / 農産物 |
Research Abstract |
本年度に実施をした研究実績の概要は、以下のとおりである。第一に、農業マーケティング研究、中山間地域振興研究、ブランド研究などに関連する「先行研究のサーベイ」を行い、本研究の基盤の構築と研究を進めるにあたっての理論的な補強を行った。並行して、これまで工業製品やサービスに活用されてきた企業のブランド戦略の「中山間地域の産地ブランドへの応用可能性」を検討するとともに、ブランド研究における「産地ブランドの特殊性」を抽出した。第二に、中山間地域農業にとっての産地ブランド構築の重要性と必要性を明らかにするため、静岡県内の中山間地域の茶業を取り上げ、実証研究を行った。具体的には、消費者を対象とした質問紙調査を行い、中山間地域の産地ブランドのイメージの把握、および、中山間地域の緑茶のブランド構築に関する戦略的な示唆を得た。第三に、産地ブランディングに関する国内事例の把握、および、海外先進事例の把握を行った。海外事例の把握に関しては、ワインに関する産地ブランディングの先進事例が存在する西オーストラリアのケーススタディを、カーティン工科大学(Curtin University of Technology)ビジネススクールの協力を得て実施した。
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