2009 Fiscal Year Annual Research Report
中山間地域における産地および農産物のブランド構築に関する研究
Project/Area Number |
19580258
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
岩崎 邦彦 University of Shizuoka, 経営情報学部, 教授 (40315213)
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Keywords | 緑茶 / ブランド / 中山間地域 / ツーリズム / 産地 |
Research Abstract |
本年度(21年度)は、平成19年度と20年度に実施した研究成果をベースとして、中山間地域における産地および農作物(緑茶)ブランディング手法の構築を行うとともに、研究成果の地域への提言を行った。 具体的には、観光と中山間地域の緑茶を融合したクロス・ブランディング手法の検討を行ない、研究成果を「緑茶とツーリズムの融合による茶産地のイノベーション」(「経営と情報」第22巻2号、p.19~p.28)としてまとめた。 本研究では、従来の"産地の緑茶を売る"という発想ではなく、"緑茶のある産地をマーケティングする"という発想に転換し、緑茶とツーリズムとの融合(グリーンティ・ツーリズム)による、中山間地域の茶業の産地ブランド構築の方向性を探索した。具体的には、消費者調査から得られたデータの定量分析などから、観光と緑茶を融合した"グリーンティ・ツーリズム"のポテンシャルを明らかにするとともに、グリーンティ・ツーリズムを活用した茶産地ブランディングの方向性に関して、戦略的な示唆を得ることができた。 本研究の成果は、日本経済新聞(2010年3月19日朝刊)、中日新聞(2010年4月19日朝刊)にも掲載されるとともに、中山間地域におけるブランド構築の具体的な実践にも結び付いている。
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Research Products
(5 results)