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2007 Fiscal Year Annual Research Report

亀裂等による選択的地下水流動機構の解明

Research Project

Project/Area Number 19580289
Research InstitutionNational Agricultural Research Organization

Principal Investigator

奥山 武彦  National Agricultural Research Organization, 農村工学研究所・施設資源部, 研究室長 (20343767)

Keywords水循環 / 地盤工学 / 土砂災害 / 地下水
Research Abstract

地中の亀裂は卓越した地下水流動経路となって地すべり土塊又地下水を供給するので,その実態解明は防災対策上重要である。また,亀裂は滑動や風化によって発達する。亀裂が発達した結晶片岩を主体として構成される静岡県浜松市北部の地すべり地,新潟県東頸城丘陵の大規模第三紀層地すべり地においてボアホールを利用した間隙水圧測定と採水化学分析を行った。ボアホール内の深度別測定,採水を行うために開発を行っているゾンデシステムについて,任意の深度,区間長に適用可能にするために遮水パッカーを改良するとともに,圧力範囲を広げるためにセンサーを交換可能にした。口径100mmのボアホールに本システムを適用するための補助パッカーユニットを試作した。
結晶片岩斜面では区間遮断構造ボアホールを利用して水頭を精密測定した結果,強風化破砕層の上部の推定すべり面を挟む厚さ4mの低水頭層ぶ認められた。この深度では他深度より6〜20倍大きい透水係数が測定されており,温度検層でも流動兆候が認められていた。すべり面に付帯する連続亀裂によるものと考えられ,深度別水頭測定が流動層の検出に有効と考えられる。
第三紀泥岩斜面では深度15m前後に透水性の境があるが,卓越した流動層は基岩上面の深度25m付近に推定されている。15年前のボアホール掘削時に明瞭だったNaCl型の水質特性が不明瞭になっていた。15m以深でアルカリ度と硬度,シリカ濃度の増大,硫酸濃度等が低下し,硬度とシリカ濃度は25mで極大値を示していた。これらは地下水の賦存状態や流動状態を反映するとともに亀裂等流動経路の発達に関与していることから検層による物理的探査と組み合わせて化学分析を行うことで流動経路の実態解明に有効であると考えられる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 地すべり対策集水井の排水状況調査事例2007

    • Author(s)
      奥山 武彦
    • Organizer
      第4回地盤工学会関東支部発表会
    • Place of Presentation
      群馬県前橋市
    • Year and Date
      2007-10-31
  • [Presentation] 排水ボーリングの集水機能に関する現地観測2007

    • Author(s)
      奥山 武彦
    • Organizer
      第46回日本地すべり学会研究発表会
    • Place of Presentation
      三重県四日市市
    • Year and Date
      2007-08-30

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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