2009 Fiscal Year Annual Research Report
リグノセルロース材を飼料として利用するための白色腐朽性担子菌の培養条件の検討
Project/Area Number |
19580313
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
岡野 寛治 The University of Shiga Prefecture, 環境科学部, 教授 (90074088)
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Keywords | 畜産学 / バイオマス / 菌類 / 飼料 / リグニン分解 |
Research Abstract |
C.subvermisporaによるリグノセルロース材のリグニン分解を促進するために、マンガンとチアミンをタケに添加し、その効果を検討した。タケと米ぬかを混合した培地へのマンガンの添加は、リグニン分解を促進する効果が見られたが、チアミンの添加は効果が見られなかった。マンガンでは、添加レベルを上げるとリグニン分解促進効果は低減した。一方、チアミンではわずかながらリグニン分解促進の効果が見られたので、本研究の添加レベルが低すぎたため効果が現れなかったのかもしれない。両物質の添加効果については、添加レベルについてさらなる検討が必要であると考える。また、両物質以外にもリグニン分解を促進させる物質の有無について検討を進める必要がある。また、タケ培地にC.subvermisporaを培養した時、培養温度32℃で最も高い消化率が得られた。しかし、大量培養を行うにあたっては、雑菌による汚染を防ぐ技術を開発する必要がある。
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