2008 Fiscal Year Annual Research Report
ミエロペルオキシダーゼ欠損マウスの炎症誘発機構の解析
| Project/Area Number |
19580345
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| Research Institution | Yokohama City University |
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Principal Investigator |
荒谷 康昭 Yokohama City University, 国際総合科学研究科, 教授 (30192470)
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| Keywords | 免疫学 / ミエロペルオキシダーゼ / 応用動物 / 好中球 / 炎症 |
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| Research Abstract |
免疫系は、自然免疫系と獲得免疫系(細胞性免疫、体液性免疫)に大別される。本研究は、白血球の一種である好中球やマクロファージなどによる自然免疫に注目し、好中球由来の活性酸素が感染防御と炎症性疾患にどのように寄与しているのかを個体レベルで知ることを目的とし、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)欠損マウス(MPO-KOマウス)が、炎症誘発剤による肺炎が野性型マウスよりも重篤化するメカニズムの解析に従事した。好中球は、各種活性酸素を積極的に産生して、感染した病原微生物を殺菌し、生体防御に重要な役割を担っている。ミエロペルオキシダーゼは、好中球が産生する各種活性酸素のうち、強力な殺菌作用を有する次亜塩素酸産生を触媒する。したがって、MPO-KOマウス好中球は次亜塩素酸を産生できない。MPO-KOマウスの肺に酵母菌体成分を経鼻投与すると、MPO-KOマウスは野生型マウスよりも重篤な好中球性の肺炎を起こした。MPO-KOマウスは、菌体成分投与直後からある種のケモカイン産生量が異常に高値を示した。そのケモカインに対する抗体を投与したところ、炎症が軽減したことから、MPOの欠損によって異常産生されるこのケモカインが、MPO-KOマウスの肺炎重篤化の一因になっていることが証明された。また、MPO-KOマウス好中球の異常を知るために、単離好中球の貪食能、走化性、接着性を野性型マウスと比較し、両者の違いも検討した。
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[Journal Article] Development of thermotolerance requires interaction between polymerase βand heat shock proteins.2008
Author(s)
Takahashi, A., Yamakawa, N., Mori, E., Ohnishi, K., Yokota, S., Sugo, N., Aratani, Y., Kovama, H., Ohnishi T
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Journal Title
Cancer Sci. 99
Pages: 973-978
Peer Reviewed
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