2008 Fiscal Year Annual Research Report
ドーパミンニューロン発達・維持におけるLmx1aおよびアトラクチンの役割
Project/Area Number |
19580359
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
小谷 猛夫 Osaka Prefecture University, 生命環境科学研究科, 教授 (00081589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑村 充 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (20244668)
山手 丈至 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (50150115)
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Keywords | パーキンソン病 / Lmxla / アトラクチン / モデル動物 |
Research Abstract |
mv (myelin vacuolation)ラットは中枢神経系のミエリン低形成とミエリンの解離を特徴とするミュータントで、その病態は膜蛋白アトラクチンの欠損による. mvラットのミエリン病変は2週齢から認められるが,病変が進展する2週齢から8週齢においてオリゴデンドロサイトの細胞数および形態に著変はみられない.アトラクチンの中枢神経系の役割を明らかにし,ミエリン関連蛋白とドーパミンニューロンの発達を明らかにする基礎データーを得ることを目的として, mvラットにおけるミエリン関連遺伝子および蛋白の発現動態を調べた. 2,4,6,10週齢のmvホモ型および対照ラットの脊髄(腰部)を用いて, proteolipid protein (PLP)およびmyelin basic protein (MBP)の免疫染色を実施した.4,10週齢のホモ型および野生型ラットの脊髄白質からRNAを抽出し,リアルタイムRT-PCR法により,PLP,MBPおよびCNPのmRNA発現量を調べた.全ての週齢において,PLPおよびMBPの免疫染色性が低下していた.PLP mRNAおよび蛋白の発現量は,4週齢から有意に低下していた.MBP mRNA発現量は4,6週齢で低下傾向を示し,MBP蛋白発現量は10週齢で有意に低下した. CNP mRNA発現量は,4,6週で低下傾向にあり,CNP蛋白発現量は4週齢で有意に低下した.これらミエリン遺伝子および蛋白の発現量の低下は, mvラットにおけるオリゴデンドロサイトの機能異常を示唆し,発症メカニズムとして重要と考えられた.
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Research Products
(4 results)