2007 Fiscal Year Annual Research Report
急性期蛋白の糖鎖修飾改変モデルのトランスレーショナルリサーチ
Project/Area Number |
19580370
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
岩田 祐之 Yamaguchi University, 農学部, 教授 (40193750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 健 山口大学, 農学部, 准教授 (90284273)
加藤 大智 山口大学, 農学部, 准教授 (00346579)
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Keywords | 急性期蛋白 / α1酸性糖蛋白 / 糖鎖修飾 / 腫瘍 / ウイルス |
Research Abstract |
難治性ウイルス感染症ならびに腫瘍における急性期糖蛋白変動解明と新規機能発見を目的に以下の研究を実施した。 (1)AGP遺伝子検出:ウシおよびネコ肝細胞・単球からmRNA分離・cDNAクローニングを実施したが、条件設定の問題が生じたが、マウスからの遺伝子クローニングは可能であり、これを用いた蛋白発現・糖鎖修飾解析が可能となった。 (2)糖鎖解析:動物AGPを分離精製した。精製蛋白はSDS-PAGEでは分子量40〜50kDaに淡い染色性を示すbroadな蛋白バンドを示し、硫安・酸に対して高い可溶性を持ち、等電点3.7以下であることから、AGPであることを確認し、モノクローナル抗体を作製した。Westernblot法によるlectin affinityによるAGPの糖鎖解析の結果、ネコAGPはConA、DSA、SAA、UEA-1と結合したことから、精製画分には混合型2分岐グリカンあるいは3分岐以上のグリカンをもつもの、シアル酸とフコースが付加されているものが存在すると考えられた。 '(3)各種疾患罹患動物における血清AGP濃度と糖鎖変動:精製AGPウサギに免疫して抗血清を作製した。Ouchterlony法では精製AGP、ネコ血清に対して連続した沈降線を形成し、ネコ血清中のAGPを認識することが判明した。血清AGP濃度を測定するため、direct binding ELISAを行ったところ、AGP濃度0.02-0.25・g/mlの範囲で測定可能であり、ネコ血清中AGPレベルは1.37±1.147mg/mlであった。
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Research Products
(4 results)