2007 Fiscal Year Annual Research Report
トリカフェオイルキナ酸-モノクローナル抗体作成および植物中含量の簡易検出法の作出
Project/Area Number |
19589003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | National Agricultural Research Organization |
Principal Investigator |
倉田 理恵 National Agricultural Research Organization, 九州沖縄農業研究センター・九州バイオマス利用研究チーム, 主任研究員 (00315384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 勝 宮崎大学, 農学部, 准教授 (40353354)
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Keywords | 園芸学 / 酵素 / 生理活性 / 免疫学 |
Research Abstract |
1.サツマイモ葉に含まれる3,4,5-トリカフェオイルキナ酸(ポリフェノール類:物質)をオープンカラムにて精製・ 回収した。タンパク質の抗原として認識させるように3,4,5-トリカフェオイルキナ酸と市販のウシアルブミン(BSA:キャリアープロテイン)をEDC法にて結合させた。目的物質とキャリアープロテインが結合した物のみを抗原として精製し、高純度の抗原を回収した。 2.共同研究先にマウス飼育の調整を依頼し(6週令にそろえた)、3週間ほど抗原を免疫させた。 3.採血を行い、3,4,5-トリカフェオイルキナ酸を純粋に認識する抗体価をELISA法にて調べたが、抗体価が低かったため、同じマウスに2度目の免疫(追加免疫:ブースター)を行った。 4.追加免疫の2週間後に採血を行い、3,4,5-トリカフェオイルキナ酸を純粋に認識する抗体価をELISA法にて調べた。若干の抗体産出は認められたが、産出量が低いため、別個体での再検討を行うこととした。 本年度の検討により、3,4,5-トリカフェオイルキナ酸のマウスでの弱い抗体産出が確認できた。追加免疫による抗体価の増加が予想を大きく下回ったため、このまま追加免疫回数を増やし抗体を回収するよりは、再試を選択した。しかし、複雑な物質の抗体作成にも関わらず、抗体の作成が認められたのは大きな収穫であった。次年度は本年の結果をもとに、抗体価を上げるため、免疫させる抗原量・支持タンパク質・免疫期間、そして追加免疫の抗原量を検討し、3,4,5-トリカフェオイルキナ酸モノクローナル抗体を回収する。
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