2007 Fiscal Year Annual Research Report
効率的2連続第四級不斉炭素構築法の開発と生物活性天然物合成への応用
Project/Area Number |
19590020
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Research Institution | Meiji Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
川崎 知己 Meiji Pharmaceutical University, 薬学部, 教授 (70161304)
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Keywords | クライゼン転位 / ピロロインドール / Horner-Wadswonh-Emmons反応 / 不斉第四級炭素 / ジアステレオ選択的反応 |
Research Abstract |
1.2連続第四級炭素のジアステレオ選択的構築法の確立2-(3',3'-ジ置換アリルオキシ)-3-インドリノンの(E)-および(Z)-体それぞれのHomer-Wadsworth-Emmons(HWE)反応}こよるオレフィン化,異性化,ジアステレオ選択的Claisen転位を連続的に引き起こし,2連続第四級炭素をもつ3,3-ジ置換2-インドリノンの高立体選択的合成法を確立した。また,2-(3',3'-ジ置換アリルオキシ)-3-インドリノンのエノール化に誘起する連続反応の挙動を解明し,2連続不斉炭素をもつ3-ヒドロキシ-2-インドリノンの立体合成法を検討することで,標的生物活性天然物合成のための基礎的準備ができた。 2.(±)-キモナンシンの全合成研究上記ジアステレオ選択的連続反応を適用し,生物活性天然物(±)-chimonanthineの全合成を検討した。対応する(Z)-2-アリルアルコールはオキシインドールから合成し,2-プロモインドリノンとの置換反応により対応する2・アリルオキシ-3-インドリノンを得た。(±)-chimonanthineの合成には,(Z)-体のHWE反応を用い,ジアステレオ選択的連続反応により(S*,S*)-生成物を得た。これをメチルアミドに変換し,(±)-chimonanthineの全合成へ,メチルアミドの還元的環化,脱保護の数段階を残すところまで達成した。
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Research Products
(5 results)