2008 Fiscal Year Final Research Report
Mechanism of the suppression of cell cycle by the overexpression of nucleolar phospholipids hydroperoxide glutathione peroxidase (PHGPx)
Project/Area Number |
19590074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
NAKAGAWA Yasuhito Kitasato University, 薬学部, 教授 (00119603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
IMAI Hirotaka 北里大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (50255361)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Keywords | グルタチオンペルオキシダーゼ / 細胞周期 / サイクリン / RB タンパク質 |
Research Abstract |
リン脂質ヒドロペルオキシドグルタチオンペルオキシダーゼ(PHGPx)は脂質ヒドロペルオキシドを直接還元できる細胞内唯一の酵素である。Thymidine同調培養時で核小体型PHGPx高発現株であるN63細胞、N120細胞では、G1期で停止した。核小体型PHGPxによる細胞増殖抑制のメカニズムについて詳細な解析を行った。G1期からS期への移行に必要なRbのSer780のリン酸化は核小体型PHGPx高発現株では、S1細胞と比較して、RbのSer780のリン酸化が抑制されていた。Rbのリン酸化に関わるサイクリンD1-CDK4の発現について検討したところ、CDK4の発現には変化はないが、サイクリンD1のmRNA、およびタンパク質の発現、活性がN63細胞、N120細胞で著しく抑制されていた。サイクリンD1の発現低下のメカニズムについて検討した。 核小体型PHGPx が癌形成を抑制するのかどうかについて検討した。in vitroにおいて、癌細胞で特徴的な足場非依存性増殖能の解析を行ったところ、核小体型PHGPx高発現株のみでコロニー形成が抑制され。そこで次に、ヌードマウスに核小体型PHGPx高発現株を皮下注射し、腫瘍形成能について検討した。その結果、核小体型PHGPx高発現株ではS1細胞に比べて著しく腫瘍形成を抑制した。また、核小体型PHGPxの腫瘍形成抑制能は、癌細胞のThymidineの前処理の有無に関わらず観察された。
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Research Products
(3 results)