2007 Fiscal Year Annual Research Report
冠細動静脈の三次元構築自動分離イメージング法による冠循環アポトーシスの研究
Project/Area Number |
19590182
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
根石 陽二 Kawasaki Medical School, 医学部, 講師 (80319946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 英嗣 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30248215)
前浜 智子 川崎医科大学, 医学部, 助教 (90435016)
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Keywords | 冠微小循環 / 三次元画像 / 心筋虚血 / リモデリング / アポトーシス |
Research Abstract |
本研究では心筋虚血再灌流障害慢性期の冠血管アポトーシスの発症する病期おいて、冠微小血管の三次元構築が損壊されていく様相、血管構築の三次元空間的トポロジー、とりわけ冠細動脈と冠細静脈の三次元的相互的位置関係について研究する。そのために新規の冠微小血管造影剤とマイクロCTを用いて、冠細動脈と冠細静脈の三次元構築を各々単独でイメージングあるいはオーバーレイするイメージングを可能とする新規の方法論を確立する。 本年度は、上記目的のための基礎段階の検討を行った。粒子径・濃度が異なるが二種類の造影剤を正常ラット心同一検体に注入し固定した。これをmicroCTで撮像した。撮像条件を冠細動脈・冠細静脈・心筋など各血管構成要素のCTウィンドーを各々イメージングしうる撮像条件の最適化を行った。これにより、選択的にこれらの構成要素を分離抽出、さらにオーバーレイする三次元再構築イメージングを実現した。 本方法の確立は、冠微小血管構築とりわけ動脈系と静脈系の三次元的位置関係をホールハートでイメージングすることをはじめて実現したものである。そこで、次項に示すように、特許出願をおこなうことができた。本年度はおもに特許出願過程であったっため本内容の学会発表は行えていないが、この新技術を用いた基礎医学研究の成果は、将来的には臨床医学への貢献も期待できる。
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