2008 Fiscal Year Annual Research Report
クロライドイオンによるAkt/JNKの活性化を介した細胞生存・死の決定機構
Project/Area Number |
19590212
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
新里 直美 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 准教授 (00237645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸中 良典 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (00127036)
宮崎 裕明 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (30360027)
中島 謙一 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (40398392)
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Keywords | Akt / JNK / チロシンリン酸化 / クロライドイオン / 細胞死 / NKCC |
Research Abstract |
我々は、クロライドイオンが細胞生存の重要な制御因子であるAktおよびJNKの活性制御を介して細胞の運命(生死)を決定している可能性があると考えた。一方、細胞内のクロライドイオン濃度は、クロライド分泌を担うイオン輸送体転写・活性制御により調節され、NKCCやCl- channelがチロシンリン酸化依存的な制御を受けることも明らかにしており、増殖因子などによる制御の可能性も示唆されている。そこで、「細胞内クロライドイオン濃度を制御するNKCCの転写・活性制御によるAktおよびJNKの活性制御を介し細胞の生死が決定される」という研究仮説に基づいて研究を行った。 そこで、平成20年度において次のことを明らかにした。 (1)培養細胞(腎尿細管由来上皮細胞A6細胞)において、人為的に細胞内のクロライド濃度を様々に変化させると、細胞の生死の制御に関わるシグナル分子であるAktおよびJNKのチロシンリン酸化レベルが、クロライド濃度依存的に増大することを明らかにした。 (2)Aktのリン酸化増大のメカニズムは、src kinaseの活性化に見られたようなチロシン脱リン酸化酵素の不活性化によるものではなく、上流のリン酸化酵素の活性化に依存することを明らかにした。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Chloride ions control the Gl/S cell cycle checkpoint by regulating the expression of p21 through a p53-independent pathway in human gastric cancer cells. .2008
Author(s)
Miyazaki H, Shiozaki A, NIISATO N, Ohsawa R, Itoi H, Ueda Y, Otsuji E, Yamagishi H, Iwasaki Y, Nakano T, Nakahari T, Marunaka Y.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun 366
Pages: 506-512
Peer Reviewed
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