2007 Fiscal Year Annual Research Report
ミトコンドリア機能可視化による脂肪酸受容体の機能解析
Project/Area Number |
19590260
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
淡路 健雄 Saitama Medical University, 医学部, 講師 (60297546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平澤 明 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (70242633)
尾形 真規子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (10233404)
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Keywords | 不飽和脂肪酸受容体 / GPR40 / GPR120 / 可視化解析 / 細胞内カルシウム濃度 |
Research Abstract |
今年度は、1.)カルシウム反応を指標とした不飽和脂肪酸受容体内因性発現細胞におけるGPCR40並びにGPCR120の情報伝達系の解析、2.)GPR40ならびにGPR120安定細胞の作出。3.)GFP融合GPR40ならびにGPR120安定細胞の作出を行った。具体的には、内因性発現細胞と報告されているGPR40(インスリノーマ、腸管由来細胞)並びにGPR120(腸管由来細胞)の株化細胞を利用し、各種不飽和脂肪酸刺激によるカルシウム反応における薬理学的特性並びに情報伝達機構の薬理学的解析を、当教室に保有する顕微カルシウム測定装置を利用して行った。これら細胞のカルシウム反応性は、培養条件・外液のグルコース濃度・温度に大きく影響され、これら一般的条件の検討と各種情報伝達遮断薬を利用した検討により情報伝達関連分子の絞り込みが現在進行中である。 一方安定発現細胞の作成は、HEK293細胞にクローニング済みの受容体遺伝子の導入をおこない、安定発現細胞の作出をおこなった。安定発現細胞におけるリガンド応答性も内因性発現細胞と同様な薬理学的解析が進行中である。 我々が解析を行っている受容体は、新しい受容体でありその細胞内情報伝達の子細は不明である。内因性細胞では、生理的な機能を解析するには有利な系ではあるが、モデルとして受容体-・細胞内伝達機構を解析するには不利である。現在作成中の安定発現細胞の作出はこの問題点を解消し不飽和脂肪酸受容体の機能解析を進行させることが期待でき、内因性細胞との機能比較により不飽和脂肪酸受容体の細胞生理的意義をより明らかにすることが可能にすると考えている。
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