2008 Fiscal Year Annual Research Report
電気泳動ゲルからのサブフェムトモルタンパク質の同定法の開発
Project/Area Number |
19590275
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大川 克也 Kyoto University, 医学研究科, グループリーダー (20444458)
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Keywords | 蛋白質 / プロテオーム / 分析科学 / 電気泳動 / サブフェムトモル |
Research Abstract |
「研究目的」 1、SDS-PAGEなど、電気泳動後のタンパク質の同定で、試料量不足などを理由に何度も再調製を余儀なくされることがある。本研究課題では、このようなフラストレーションを解消し、研究効率の向上に資することを目指す。 2、この過程で、SDS-PAGEなど、簡易かつ重要な手法を用いたタンパク質同定において、サブフェムトモルやさらに微量な試料の解析が、従来法の延長線上にあるのか見極める。 3、この結果次第で、従来法からのパラダイムシフトの必要性を明確にする。 「研究実施計画」 モデルとなるタンパク質を用いて、現在用いている方法の技術的問題点の洗い出しを中心に行い、多くの場合この過程にて方法の改善が見込まれる。モデルとなるタンパク質では、この段階でサブフェムトモルタンパク質の解析が可能になる。 「研究成果」 従来法の要素技術の検証を進め、改善点が見出されて来ている。これまでに開発した、従来の10倍程度以上高感度なゲル内タンパク質染色法を活用し、本方法でなければ可視化出来ないサブフェムトモルのモデルとなるタンパク質を調製し、少なくともサブフェムトモルレベルでは従来法の延長線上の解析手法にて対応可能であることが見出された。 また、得られた検証結果を随時、実践のタンパク質解析に応用している。
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