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2007 Fiscal Year Annual Research Report

IL-6とTGFβによるNLK活性化機序の解明と分子標的療法開発の基礎的検討

Research Project

Project/Area Number 19590284
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

小島 裕正  Osaka City University, 大学院・医学研究科, 助教 (40336772)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中嶋 弘一  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00227787)
Keywords癌 / 免疫 / プロテオーム / シグナル伝達 / 分子標的療法
Research Abstract

gp130シグナルにおけるNLKの活性化に至る経路並びに基質となる分子群をプロテオミクス的な手法により検索を試みた。まずNLKにTAPタグを付加した形で発現可能な細胞株を作制した。gp130シグナルを活性化させた細胞の溶解液よりTAP法により蛋白複合体を精制した。精製蛋白複合体中の構成蛋白を種々の質量分析機を用いてプロテオミクス解析を行ったところ、種々のキナーゼや調節機能に関わると予想される蛋白分子の存在が明らかになった。そのうちの一つのキナーゼNLK結合性キナーゼ(NLKBK)は、免疫沈降実験により内在性のNLKとも確かに結合することが明らかとなった。また、NLKBKはin vitroでNLKのリン酸化を亢進させた。NLKBKをRNA干渉法により内在蛋白を低下させた細胞株を作製した。現在、この細胞株を用いてより詳細なNLK制御機構を解析中である。TGFβ刺激における、NLK蛋白複合体の構成蛋白のプロテオミクス解析も行った。一方でgp130、 TGFβシグナルにおけるNLKの下流で基質となりうる転写因子の存在を明らかにした。これらの転写因子の活性化の差異に対するNLK複合体構成蛋白の位置づけを検証中である。 これらの分子の中でサイトカイン特異性を決定する分子を明らかにできれば、サイトカインシグナルの新たな分子標的の候補となる可能性が考えられる。

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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