2007 Fiscal Year Annual Research Report
αシヌクレインやタウの細胞内凝集体形成モデルの構築とその応用
Project/Area Number |
19590297
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
野中 隆 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都精神医学総合研究所, 主席研究員 (30356258)
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Keywords | 神経変性疾患 / αシヌクレイン / 細胞内蓄積 / 細胞モデル / レビー小体 |
Research Abstract |
細胞内にαシヌクレインが蓄積する細胞モデルについては多数の報告があるが,そのほとんどは実際の患者脳に見られるレビー小体とは性質が異なっており,またその作製に非生理条件を必要とするため再現性に乏しいというのが現状である。パーキンソン病などの発症メカニズムを明らかにする上で,いかにして細胞内でαシヌクレインが蓄積するのかを解明することは非常に重要であり,その知見は治療薬の開発にも有用である。今年度は,これまでの研究結果(特願2005-352486,PCT/JP2006/324786)をより改良し,実際の患者脳に存在するレビー小体の性質とほぼ同じで,かつ再現性のよい細胞内αシヌクレイン蓄積モデル細胞を確立した。この細胞モデルで出現する異常構造物は,1)抗リン酸化αシヌクレイン抗体に陽性,2)抗ユビキチン抗体に陽性,3)チオフラビンSに陽性,4)電子顕微鏡観察により構造物中にαシヌクレインの線維が認められる,5)構造物を生化学的に分画すると,界面活性剤不溶性画分にリン酸化αシヌクレインが存在する,などレビー小体とほぼ同様な性質を有していた。またαシヌクレイン蓄積細胞は,蓄積開始後48〜72時間経過すると顕著な細胞死を引き起こすことが判明した。カスパーゼ3活性測定,TUNEL染色,ポリADP-リボースポリメラーゼの切断アッセイなどの解析により,この細胞死はアポトーシスではないと示唆された。
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Research Products
(4 results)