2008 Fiscal Year Annual Research Report
炎症・アレルギー病態における抗炎症タンパク質の意義
Project/Area Number |
19590316
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
佐藤 英介 Osaka City University, 大学院・医学研究科, 講師 (60211942)
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Keywords | アネキシン1 / Two Hybrid / KLH5 / HL-60 |
Research Abstract |
「目的」ステロイドの抗炎症作用の本体として抗炎症タンパク質が注目されているが、その機構は明らかにされていない。好中球の細胞質中で刺激物に依存してCa++依存性に酸性リン脂質に可逆的に会合するAnnexin1もステロイドにより発現誘導される抗炎症蛋白であるが、その生理機能は明らかでない。Annexin1の生理機能を解析するため、本研究では、その細胞内結合タンパク質を同定し、その機能を解析した。 「方法」Annexin1結合タンパク質は酵母Two-Hybrid法と抗Annexin1特異抗体を用いた免疫沈降法により検出した。Annexin1のdeletion mutantを作成後、本mutantを用いたpull down法により結合タンパク質との結合領域を同定した。また、結合タンパク質の抗体を作成後、HL-60細胞を用いて、それぞれの蛋白の局在を解析した。 「結果」酵母Two-Hybrid法によりAnnexin1と結合する3つの蛋白質を検出した。免疫沈降法により、新規Kelch-Related ProteinであるKLHL5と結合することが判明した。KLHL5は、Annexin1および4回繰り返し構造であるcore領域と結合するが、N末端のAnnexin1特異配列とは結合しなかった。Annexin1およびKLHL5はactinと結合し、前者はCa++依存性の結合であり、後者はCa++非依存性結合である。siRNA法によりKLHL5をノックダウンすると、Annexin1のactin結合性が低下した。これらの所見より、Annexin1とactinとの結合性にはKLHL5が関与することが示唆される。
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Research Products
(4 results)