2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19590365
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
佐藤 雄一 Kitasato University, 医療衛生学部, 准教授 (30178793)
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Keywords | 抗RACK-1抗体 / 肺癌 / 二次元電気泳 / secretome解析 / ペプチド解析 / VGF / cytokeratin / LCNEC |
Research Abstract |
1. 抗体プロテオミクス:腫瘍組織もしくは細胞を直接免疫する、所謂ランダム免疫法により、肺癌、膀胱癌細胞と反応する単クローン性抗体を合計1,522個作製した。この中で、肺腺癌(AD)細胞と特異的に反応する抗RACK1抗体を樹立し、その性状を報告した(論文業績8)。この抗体により、PACK1の発現は臨床病期、腫瘍径、リンパ節転移と逆相関しており、新たな腺癌のマーカーとして有用であることを報告した。 2. Secretome解析:大細胞性神経内分泌肺癌(LCNEC)由来細胞株LCN1の培養上清中の腫瘍由来ペプチドを、独自の培養上清の精製法を駆使して解析した。その結果、神経内分泌細胞由来のVGF nerve growth factor inducible (VGF)のN末側の40とC末側の19このアミノ酸からなるペプチドを見出した。このペプチドは、神経疾患のある患者の髄液中にも、同一のペプチドが見出されており、神経内分泌肺癌の新たな血清中のマーカーとなる可能性が示唆された(論文業績5)。 3. 二次元電気泳動法による腫瘍抗原の解析:神経内分泌癌である小細胞癌(SCLC)とLCNEC腫瘍由来の細胞株を用いて、二次元電気泳動法で発現に相違のあるタンパク質の解析を行った。その結果、cytokeratin (CK)7, 8, 18, 19を含む両者で発現量に相違のある25のタンパク質を同定した。さらに、CK7, 8, 18, 19に対する抗体を用いて、各種肺癌組織を免疫染色した。その結果、二次元電気泳動法の結果と同じく、4つのCKともSCLCに比してLCNECで有意に発現が亢進していることが明らかとなった(論文業績6)。
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Research Products
(15 results)