2007 Fiscal Year Annual Research Report
独自に開発したFISHテロメア長測定法による膀胱癌を用いた悪性化の進展過程の解明
Project/Area Number |
19590375
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
泉山 七生貴 Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, 東京都老人総合研究所, 助手 (10158751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲村 賢一 東京都老人総合研究所, 研究員 (60159069)
田久保 海誉 東京都老人総合研究所, 研究部長 (00154956)
石井 章雄 東京都老人総合研究所, 助手 (60167244)
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Keywords | テロメア / セントロメア / Q-FISH |
Research Abstract |
(1)DNAの抽出と検定:これまで蓄積したサザンブロット法によるデータとの比較は重要なことと考え、膀胱癌組織についてもサザンプロット法用のDNA抽出を行った。しかし、カルノア固定カリオタイプ分析用標本からは、十分なDNA量がえられずジェノフィールド電気泳動法によるDNAの変性の有無やサザンブロット法によるテロメア長の測定ができないことがわかった。 (2)Q-FISHによる分裂中期展開標本のテロメア長測定:カルノア固定で保存されている120サンプルについて、カリオタイプ分析が完了しているものを含めて再度分析を行った。組織学的異型度がG1からのサンプルは2n=46が多く、G2の多くは2n=46、G3の多くは80本程度の染色体数であることがわかった。G1の平均テロメア長は7.1kbpであった。 G2、G3ではカリオタイプの中にモザイクがあり、2n=46と80本が混在している。今後、これらのモザイクサンプルを用いて、2n=46のカリオタイプを示す染色体のテロメア長を求めてG1と比較検討する。
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