2008 Fiscal Year Annual Research Report
クルーズトリパノソーマ原虫のシアン感受性新規キノール酸化酵素の解析
Project/Area Number |
19590434
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
鈴木 高史 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 助教 (70305530)
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Keywords | 末端酸化酵素 / トリパノソーマ原虫 / 増殖 |
Research Abstract |
TcrAOX遺伝子のORF部分を組み込んだ発現ベクターを構築し、T.cruzi原虫昆虫型(epimastigote)細胞に導入し、強制発現を行った。その結果、コントロール細胞に比べて、数倍の増殖率増加が観察された。しかし、増殖の増加率が期待されたほど高くはなかったので、RT-PCRによりRNAレベルでの発現をコントロールと比較したところ上昇が見られたが、ウェスタンブロットによりタンパクレベルでの発現をコントロールと比較したところ若干の上昇しか見られなかった。そこで、タンパクレベルでの発現量を増加させるために、Internal ribosomal entry site (IRES)を組み込んだベクターを構築し、T.cruzi原虫昆虫型(epimastigote)細胞に導入し、強制発現を行ったところ、タンパクレベルでの発現が上昇し、細胞の増殖率もコントロール細胞と比較して10倍以上の増加が見られた。以上の結果より、本分子が細胞増殖に関して重要な機能を担っていることが推察された。 TcrAOXのノックアウト株を作製するために、TcrAOX遺伝子の上流、下流1000bpをクローニングし、ネオマイシン耐性遺伝子、ハイグロマイシン耐性遺伝子を組み込んだ、ノックアウト株構築用ベクターを作製した。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Genome-scale Prioritization of Drug Targets : TDRtargets. org.2008
Author(s)
Aguero F, Berriman M, Buckner F, Campbell B, Carmona S, Crowther G, Hertz-Fowler C, Hopkins A, Al-Lazikani B, McAllister G, Nwaka S, Overington J, Pain A, Paolini G, Ralph S, Riechers A, Roos S D, Sali A, Shanmugam D, Suzuki T, Verlinde L C, Van Voorhis C W.
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Journal Title
Nature Reviews Drug Discovery 7
Pages: 1--8
Peer Reviewed
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