2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19590456
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
伊藤 輝代 Juntendo University, 医学部, 先任准教授 (10095763)
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Keywords | MRSA / 市中感染症 / コンピテンス / 耐性伝達 |
Research Abstract |
当研究室で収集したMRSA、MRC-NSの薬剤感受性をもとに、代表的菌株を選定し、その保持する耐性遺伝子を決定した。伝達実験の予備実験としてはphage transduction, mixed culture,filter matingの三つの手法を用いてテトラサイクリン耐性を持つプラスミド(pT181)、エリスロマイシン耐性を持つトランスポソン(Tn 554)の伝達実験を行ない、同時にメチシリン耐性を持つSCCmecの伝達実験も検討した。その結果pT181及びTn 554の場合は、頻度は異なるが、いずれの場合でも伝達された。これに対する理論的考察を現在おこなっている。これに対してSCCmecはphage transductionの揚合のみ伝達が確認された。黄色ブドウ球菌ファージの誘発に関しては、キノロン系薬もマイトマイシンCについでクァージ誘発を起こす事が確認された。キノロン系薬及びファージ吸着の黄色ブドウ球菌に及ぼす影響をマイクロアレイにて解析した。その結果、ファージを吸着させた場合にはtransformationに関与する遺伝子と推定される多くの遺伝子の発現が促進されることが確認された。ノルフロキサシンではrecA,lexA,uvrA,Bなどのファージ誘発に関与する遺伝子の発現の上昇が顕著であったが、transformationに僕与する遺伝子の発現もわずかではあるが上昇すると推察された。
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Research Products
(14 results)