2008 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト敗血症ショックの実験モデルの確立と新しい治療法の開発
Project/Area Number |
19590461
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
横地 高志 Aichi Medical University, 医学部, 教授 (20126915)
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Keywords | エンドトキシン / LPS / NKT細胞 / 腫瘍懐死因子 / ガラクトシルセラミド / 血管透過性 / インターフェロン / エンドトキシンショック |
Research Abstract |
ガラクトシルセラミド(alpha-GalCer)で感作されたマウスにエンドトキシンを投与し、肺病変を伴う致死的ショックを誘導し、その肺病変形成メカニズムを解析した。 alpha-GalCerを投与すると肺のNKT細胞が活性化し、肺局所でγ-インターフェロンが産生され、各種接着因子の発現され、炎症性細胞が肺に集積することがエンドトキシン投与による肺病変の準備段階であることを明らかにした。特にNKT細胞から産生されるγ-インターフェロンの役割が重要であることを結論づけた。 Alpha-GalCer感作マウスにエンドトキシンを投与することにより、肺で腫瘍壊死因子(TNF-alpha)、インターロイキン6など炎症性サイトカインが産生され、血管透過性が亢進し、肺病変や機能不全が誘導されることを明らかにした。肺に浸透した炎症性細胞をエンドトキシンが刺激して、各種炎症性メディエーターを産出され、血管内皮や肺胞上皮などの細胞傷害、臓器障害が起こし、肺病変、呼吸不全を導き、致死的ショックを誘導することを明らかにした。エンドトキシンショックにおける肺病変形成にNKT細胞の重要性が示唆された。 今後、肺に存在するNKT細胞のエンドトキシンに対する反応性を他臓器と比較検討し、NKT細胞のエンドトキシンショック、敗血性ショックにおける関与を解明したい。
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Research Products
(7 results)