2007 Fiscal Year Annual Research Report
電子カルテの活用による医療の質評価指標に関する研究
Project/Area Number |
19590520
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
前田 幸宏 Nihon University, 医学部, 助手 (10287641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅里 良正 日本大学, 医学部, 准教授 (60213485)
大道 久 日本大学, 医学部, 教授 (60158805)
寺崎 仁 日本大学, 医学部, 講師 (90227512)
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Keywords | 医療の質 / クリニカル・インディケータ / 病院評価 / 電子カルテ / DPC / 病院機能評価 / 評価指標 |
Research Abstract |
本研究は、電子カルテのデータを活用した医療の質評価指標の策定に向けた検討を行い、病院医療の評価および質の向上に寄与することを目的としている。 初年度は、病院機能評価でのDPC病院の状況評価、および電子カルテを導入して診療データの分析に取り組んでいる事例の調査などを実施するとともに、現状の課題と今後のデータ分析の方向性などについて検討を行なった。1番目の事例は全社連の病院であり、DPCデータ分析において積極的な取り組みを行っている施設である。医療の質の観点からのDPC分析のあり方について検討しているとともに、分析後の活用策の一環としてベンチマークを実施していることが特徴である。2番目の事例は、電子カルテの診療データを事後に分析できるように、予め分析用のデータベース機能を備えていることが特徴である。院内では診療情報管理士の部署などを中心に、医療の質向上に向けて、クリニカル・インディケータやパフォーマンス・レポートの検討、およびカルテ監査の手法の検討が継続的に行われている。3番目の事例は、急性期医療の質評価に必要な項目を登録するためのテンプレートを電子カルテ上に組み込んだシステム設計になっていることが特徴である。これにより、心筋梗塞・脳卒中・頭部外傷・がんなどの疾患・障害の質評価に必要な基礎的な情報が、日常診療の一環として蓄積されていき、将来的には、自院の実績を元にエビデンスを発信することが可能となっている。 初年度の研究経過を踏まえ、次年度には、電子カルテやDPCのデータをもとに、合併症などの有害事象(Adverse Events)の発生状況を自動的に抽出するロジックの立案を試みるとともに、電子カルテから該当症例を抽出し、評価手法の妥当性の検証を行なう予定である。
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Research Products
(1 results)