2007 Fiscal Year Annual Research Report
標準化と地域医療への活用を目指した波形伝送・交換プロトコールの検証
Project/Area Number |
19590525
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
渡辺 淳 Kansai Medical University, 医学部, 准教授 (40148557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹花 一哉 関西医科大学, 医学部, 助教 (70351525)
仲野 俊成 関西医科大学, 医学部, 准教授 (60237344)
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Keywords | ネットワーク / 医療・福祉 / 情報通信工学 / 波形情報 / 標準化 / MFER / SVG / 波形記述 |
Research Abstract |
1.MFERプロトコール変換・配信最適化に関する実験 (1)MFER変換サーバと配信サーバを兼用させた場合に生じる配信遅延の原因が、変換処理プロセスに起因する事を解明し、変換機構と配信機構の分離が有効である事を明らかにした。 (2)MFERフレーム情報付加によるオーバーヘッドの増加が通信遅延に及ぼす影響を調べ、ヘッダ情報種の増加およびそれによって生じるペイロード容量減少の影響は小さく、12誘導心電図の伝送では問題が生じない事を明らかにした。 (3)同様の実験をSVGで行った場合には、ペイロードサイズがMFERに較べて大きい事によるペイロ-ド容量減少の影響か大きい事(2〜8倍の遅延)が判明した。 2.SVG方式を用いた細密ベクターデータ記述コード群の開発と実装 (1)理想的(ノイズのない)状態で保存したビットマップ画像の2次元ベクターデータへの変換は良好な結果を示したが、実データを用いた実験では、変換前にビットマップ画像から波形以外の情報を除去する前処置が必須となる事が判明し、実用に際して、この事が問題となる可能性が示された。 (2)SVG化されたデータ精度の向上には、データの高精度化に比例(約2乗)してデータサイズを増大させる必要がある事が判明した。逆に、2次元ベクターデータのビットマップ変換に際しては、この問題は発生せず、SVGをMFERのプレゼンテーションツールとして用いることの有用性が示唆された。 3.配信実験環境の構築(1)上述の結果および2008年1月に実施されたIHE-Jコネクタソンの結果をもとに、実際の遠隔診断環境を模した波形情報検証環境を構築した。
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Research Products
(1 results)