2008 Fiscal Year Annual Research Report
標準化と地域医療への活用を目指した波形伝送・交換プロトコールの検証
Project/Area Number |
19590525
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
渡辺 淳 Kansai Medical University, 医学部, 准教授 (40148557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹花 一哉 関西医科大学, 医学部, 助教 (70351525)
仲野 俊成 関西医科大学, 医学部, 准教授 (60237344)
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Keywords | ネットワーク / 医療・福祉 / 情報通信工学 / 波形情報 / 標準化 / MFER |
Research Abstract |
1. 検証用(匿名化済み)心電図および試作したSVG(Scalable Vector Graphics)/MFER(医用波形標準記述規約;Medical Waveform Format Encoding Rule)変換perlスクリプトを用いて変換に伴う波形データの表示精度を検証した結果、MFERと同等精度の波形をSVGで記述するにはMFERの8倍以上のデータサイズが必要なことが明らかとなった。SVG変換したPDFデータをMFERで記述した場合には、精度はPDF記述波形の精度限界に依存した。 2. 回線、サーバおよび閲覧端末のセキュリティについて、模擬攻撃、データ奪取シミュレーションなどを用いて検証し、PCIDSSおよびIPSec/X509v3に準じてシステム、伝送路、認証機構を整備することで、HL7J-CDA-002,003に準拠した地域医療での使用に耐えると考えられるセキュアな環境を構築した。 3. MFER(波形データ)およびHL7-CDA(属性情報)を用いた波形情報と電子カルテのURL連携モデルを構築した。また、既存のベンダ固有波形システムとMFER波形情報システムの共存環境の構築に成功し、既存ベンダ固有波形からMFER波形への円滑・安全・簡便な移行シナリオを構築した。加えて、実証試験によってシナリオの妥当性を証明した。 4. 波形情報を用いた診療・研究のuse case・プロシジャについて検討し、MFER波形参照サーバとMFER波形情報閲覧端末間の心電図リストの読み出し(Card-5:Retrieve ECG List)およびMFER心電図データの読み出し(Card-6:Retrieve ECG Document for Display)の2つのトランザクションをIHE-J循環器テクニカルフレームワークのRetrieve ECG for Display統合プロファイルに準拠させた。この成果に基づいた波形情報システムのIHE-Jコネクタソン2008への参加・合格によって、IHE-Jのテクニカルフレームワークに基づいた他システムとの相互接続性を確認した。
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Research Products
(11 results)