2008 Fiscal Year Annual Research Report
薬物動態・薬理遺伝学に基づいたテーラーメイド抗がん剤治療の標準治療化に関する研究
Project/Area Number |
19590533
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石黒 洋 Kyoto University, 医学研究科, 改革推進講師 (20422925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 育子 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (50273446)
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Keywords | 臨床薬理学 / 薬理遺伝学 |
Research Abstract |
計画に含まれていた臨床試験 (1)進行乳癌症例を対象としたドセタキセル化学療法に伴う爪の変化と冷却グローブによる予防効果の検討(ドセタキセル薬物動態測定・解析含む) 予定登録症例の6割の症例が登録され薬物濃度測定が施行されたが、残りの4割の症例登録のために、登録期間1年間延長の変更を医の倫理委員会に申請し承認された。 (2)アンスラサイクリン系薬剤かつ、タキサン系薬剤の治療歴を有する再発・転移乳癌に対するCPT-11/S-1併用療法の第I/II相臨床試験(CPT薬物動態・代謝酵素遺伝子多型測定・解析含む) 第I相試験を終了し、そのデータをまとめて今年の日本乳癌学会で共同演者として報告予定である。第II相試験においては、CPTの添付文書改訂に伴う計画書・説明文書・症例報告書改訂を行い、医の倫理委員会の変更承認を得た。引き続き症例登録を開始し、平成21年3月までに3例の症例を登録した。 計画に含まれていなかった臨床試験 これまでの、薬物動態に基づいた投与量の設定に加えて、薬理遺伝学的手法を加えて、より精度の高い治療効果または副作用予測を行うべく、以下のヒト遺伝子解析研究を開始した。 (1)乳癌内分泌療法において薬物代謝酵素遺伝子多型が薬物血中濃度に及ぼす影響の検討 ヒト遺伝子解析研究計画書の倫理委員会承認を得て、症例登録を開始した。平成21年3月末までに6例が登録された。 (2)抗がん剤による重篤な有害事象発現患者における抗がん剤代謝酵素の遺伝子多型および薬物動態に関する研究 ヒト遺伝子解析研究計画書を作成し倫理委員会に提出した。
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