2010 Fiscal Year Annual Research Report
薬物動態・薬理遺伝学に基づいたテーラーメイド抗がん剤治療の標準治療化に関する研究
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19590533
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石黒 洋 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (20422925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 育子 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (50273446)
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Keywords | 臨床薬理学 / 薬理遺伝学 |
Research Abstract |
以下の臨床試験を主任研究者として施行した。 (1)進行乳癌症例を対象としたドセタキセル化学療法に伴う爪の変化と冷却グローブによる予防効果の検討(ドセタキセル薬物動態解析含、登録期間~平成22年6月) 試験結果を国内外の学会(日本臨床腫瘍学会、Multinational Association of Supportive Care in Cancer)および英文雑誌(Supportive Care in Cancer)にて報告した。 (2)アンスラサイクリン系薬剤かつ、タキサン系薬剤の治療歴を有する再発・転移乳癌に対するCPT-11/S-1併用療法の第I/II相臨床試験(CPT薬物動態・代謝酵素遺伝子多型解析含、登録期間~平成23年7月) 当院登録患者ではイリノテカンの薬物動態測定およびCirculating Endothelial Cell & Circulating Endothelial Progenitor解析も施行した。現在症例報告書の集積および解析中である。 (3)乳癌内分泌療法において薬物代謝酵素遺伝子多型が薬物血中濃度に及ぼす影響の検討(CYP2D6遺伝子多型・抗エストロゲン剤薬物動態解析含、登録期間~平成24年7月) 当院予定登録症例(40例)は終了した。多施設共同研究は、平成24年2月末現在で300症例中276例が既に登録されている。 (4)ホルモン感受性乳癌症例を対象とした遺伝薬理学および薬物動態学に基づいた抗エストロゲン療法の臨床薬理学試験(トレミフェン薬物動態解析含む) 予定症例30例中、当院からは5例登録された。全体での登録症例数は13例である。 (5)「エストロゲン受容体陽性HER2陰性乳癌に対するS-1術後補助療法ランダム化比較第III相試験」におけるバイオマーカー探索研究-薬理ゲノム・薬物動態/薬力学研究-(S-1薬物動態解析含む) 倫理委員会の承認を得て試験を開始した。平成23年3月末時点で、1例登録された。
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Research Products
(18 results)