2007 Fiscal Year Annual Research Report
胆嚢がん最多発国チリにおける本症発生に関わる遺伝的感受性の解析
Project/Area Number |
19590582
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
土屋 康雄 Niigata University, 医歯学系, 助教 (60334679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 正治 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40018693)
中村 和利 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70207869)
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Keywords | 胆嚢癌 / 環境-遺伝交互作用 / 遺伝子多型 / 胆石症 / 唐辛子摂取 / 症例-対照研究 |
Research Abstract |
胆嚢がん多発国チリにおける本症発生の成因解明研究で明らかにされた環境要因(胆石症に加えて赤唐辛子の高摂取)に対する遺伝的感受性の差を解明するためチリ共同研究者と以下の研究を行った。 1.DNA抽出のための試料採取:平成20年2月末までにチリ共同研究者が勤務するSotero del Rio病院において患者群(胆嚢がん患者42例、胆石症患者122例)と対照者群(同病院で外科手術を受けた胆石と悪性腫瘍を有しないヘルニア、及び下肢静脈瘤患者62例)の血液標本又はパラフィンブロック標本を採取した。目標とした胆嚢がん患者100例、胆石症患者200例、対照群200例の試料採取が不可能であったためさらに平成20年11月まで延長して試料採取を行うこととした。 2.DNA抽出:チリで入手した試料を冷凍状態で日本に持ち帰り、血液標本は自動核酸抽出装置、パラフィンブロック標本は専用の抽出キットを用いてDNA抽出を行った。今後、胆石形成関連遺伝子、カプサイシン代謝関連遺伝子、及び日本とハンガリーの胆嚢がん成因解明研究で明らかにされた薬物代謝関連遺伝子や細胞周期に関する遺伝子多型の頻度を検討する予定である。 3.アンケート調査:胆嚢がん患者、胆石症患者、及び対照者の生活習慣、食習慣に関するアンケート調査を行い、得られたデータをコンピュータ入力した。調査は、性、年齢、身長、体重、飲酒及び喫煙暦、職業、教育歴、赤唐辛子摂取を含む食品の摂取頻度、運動、胆嚢痛の期間、妊娠の回数などについて専門のスタッフが聞き取り調査を行った。
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Research Products
(1 results)