2009 Fiscal Year Annual Research Report
ワーク・ライフ・バランスからみた勤務形態による睡眠障害の女性生殖機能への影響解明
Project/Area Number |
19590590
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
片倉 洋子 Sapporo Medical University, 保健医療学部, 准教授 (80363711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 知子 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (80165951)
澤田 いすみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (50285011)
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Keywords | ワーク・ライフ・バランス / 女性就労者 / 活性酸素 / 睡眠障害 / 生殖機能障害 |
Research Abstract |
現在の労働形態の状況をみると経済の動きと共に大きな変化の傾向にあるが、いまだ、女性就労に関しては、結婚、妊娠とともに就業率が減少し、中高年に増加する様態が続いている。労働環境全体の就業率の低下などから、夜間、不規則勤務、長時間労働など健康への影響が心配される状況下にある。これまで以上に、ワーク・ライフ・バランスを考えた、働き続けることが可能な就労形態や環境を整えることが重要となっている。そのため、ライフ・ステージにおける職場環境や就労形態の実態把握と同時に、生活環境の分析なども必要である。内分泌系に影響を与える要因の1つ睡眠障害と生殖障害や内分泌系の変化について身体影響の検討を行うことを目的として動物実験も含めて以下の研究を行った。 1. 前年度に引き続き、ラットを用いて夜間勤務による雌雄の性差と年齢によるDNA障害への負荷の有無について、活性酸素、細胞ゲルアッセイなどを用いて実験を行った。明暗に馴化させ、活性酸素を測定した。休息睡眠時に強制的に運動を行い睡眠障害時と、活動期後に、活性酸素の発生量、過酸化水素の反応影響の変化を測定し加齢に伴う観察を行った。結果、成獣期の活動期であっても活性酸素の発生は若冷期と同程度であったが、回復には時間がかかり、細胞障害を惹起する可能性が高いことが推察された。若伶期では雄のほうが活性酸素発生の個体差が大きく、睡眠障害にともなう影響が雌よりも雄の方に強い影響が見られた。2. 女性就労者における就労状況、職場ストレス、生活習慣、睡眠の質と生殖障害について明らかにするために、病院、施設勤務者に対して、未婚、子育て期の女性の勤務による精神面におけるストレス状況と包括的睡眠レベルが月経障害などに及ぼす影響について、自覚的職業疲労評価、包括的睡眠評価と身体的機能評価との関連について予備調査と評価を行い、生物学的性差の観点から生活習慣、保健医療習慣、リプロダクティブ・ヘルスを評価し解析の一部を行った。
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