2010 Fiscal Year Annual Research Report
小児、若年者におけるインスリン抵抗性と肥満・メタボリック症候群との関連の検討
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19590600
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
西村 理明 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20343535)
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Keywords | 小児肥満 / メタボリックシンドローム / インスリン抵抗性 / 歩数 / 血糖値 / HbA1c |
Research Abstract |
本研究では、日本の代表的な米作地域である新潟県中魚沼郡津南町(人口約12000人)において、中学3年生における住民健診受診者を対象に、学童におけるインスリン抵抗性と肥満の関連について疫学調査を行った。 平成22年度における本研究では、津南町在住の平成21-22年度の中学3年生の健診参加者157人(男児:86人、女児:71人,参加率100%)を対象に,空腹時インスリン値(IRI)・血糖値を測定しHOMA-R指数(2.5以上をIR)を求め,肥満度(120%以上をOB)との関連を検討した。その結果、空腹時血糖値,IRI, HOMA-R指数,肥満度中央値(25-75%値)は、男児ではそれぞれ89(85-93)mg/dl,5.8(5.4-8.2)μIU/mL、19.3(18.2-20.9)、および-4.2(-8.5-1.9)%で、女児ではそれぞれ87(83-90)mg/dl、6.1(5.8-6.6)μIU/mL、1.4(1.2-2.0)、および20.4(19.0-22.1)%であった。男女間で比較すると、インスリン値、HOMA、 BMIが女性で有意に高値であった(p=0.006,P<0.001,P=0.007)。IRは男児/女児の10.6%/16.9%,OBは9.4%/9.9%,IR+OBは3.5%/4.2%に認めた。HOMA-R指数と肥満度間の相関は,男児でのみr=0.272(p=0.O12)と有意であった。 地域住民の中学3年生ほぼ全員を対象とした調査において、インスリン抵抗性ならびに肥満を有する児童の頻度は男児、女児の約10%前後であった。しかし、肥満と診断されることと、インスリン抵抗性有りと診断されることは、必ずしも一致していなかった。全児童を対象にした解析を行うと、男児においてのみBMIの増加とインスリン抵抗性の増加が有意に関連していた。今後、インスリン抵抗性有りとされた児童を長期にわたり追跡し、生活習慣病の発症と関連するか否か検討したい。
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Research Products
(1 results)