2007 Fiscal Year Annual Research Report
夜勤交代勤務に対する適応過程の追跡研究-睡眠、疲労、バイオマーカーの1年間の追跡
Project/Area Number |
19590603
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
森河 裕子 Kanazawa Medical University, 看護学部, 教授 (20210156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 克之 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (90257452)
西条 旨子 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40198461)
中西 由美子 金沢医科大学, 大学病院, 講師 (90350793)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
北岡 和代 (東口 和代) 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (60326080)
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Keywords | 疫学 / 栄養 / 循環器疾患 / 高血圧 / 高脂血症 |
Research Abstract |
1.夜勤交代勤務従事者の夜勤への適応状況に対する勤務歴の影響をみるために、対象企業において深夜勤務を含む交代勤務者795名を対象に夜勤交代勤務への適応などに関する質問紙調査を実施した。その結果17.4%に不適応が認められた。交代勤務年数と不適応者率の関連をみると、勤務歴が長いものの方に不適応率が高い傾向が見られた。また、勤務直毎の睡眠の質不良、量不足、疲労回復不良などについても勤務歴が長いもので不良者率が有意に高かった。従って、夜勤交代勤務への適応は長年月を経ても、困難であることが明らかになった。また、交代勤務従事年数が長くなるほど睡眠調整のための寝酒習慣保有率が高くなることが明らかになった。 2.交代勤務者の短期間での夜勤への適応過程をみるために、深夜勤務を含む週番性3交代勤務に従事している43名に対して、日勤週、深夜勤務週、各週の初日と最終日に問診による疲労調査、血液検査、およびアクチグラフを用いての睡眠・覚醒リズムを調査した。その結果、日勤週の初日、最終日、夜勤週の初日、最終日の順に自覚症調べの疲労度が上昇する傾向がみられた。血液検査にてリンパ球サブセットCD16+56+などの慢性疲労による免疫系への影響についても合わせて解析する予定である。また、血清コレステロール値は日勤週に比べて深夜週では低くなる傾向がみられた。心拍数は深夜週で減少する傾向がみられた。その他の項目については日勤週、深夜週で有意差を認めなかった。アクチグラフによる睡眠パターンは深夜週は日勤週に比べて睡眠時間が短く、睡眠潜時間が短くなる傾向がみられた。
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