2007 Fiscal Year Annual Research Report
要介護度維持期間に着目した疾患別モデルの構築と介護保険サービス評価の検証
Project/Area Number |
19590624
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
新鞍 真理子 University of Toyama, 大学院・医学薬学研究部, 講師 (00334730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成瀬 優知 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (30135008)
寺西 敬子 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 助教 (10345580)
下田 裕子 富山福祉短期大学, 講師 (40352794)
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Keywords | 介護保険 / 要介護度 / カプランマイヤー法 / 障害高齢者の日常生活自立度 / 認知症高齢者の日常生活自立度 / 自立度の維持期間 / 高齢者 |
Research Abstract |
介護保険制度を利用している第1号被保険者における要介護度維持期間を算出するために、2001年4月から2006年12月までの情報を収集しデータの整理を行った。分析対象者は、約2,500名(男性約950名、女性約1550名)であった。要介護度、障害高齢者の日常生活自立度(以下、障害自立度)、認知症高齢者の日常生活自立度(以下、認知症自立度)における各ランクの維持期間を算出した。維持期間は、新規認定時をランクの開始時点としたが、2回目更新時にランクが改善した場合は、2回目更新時を開始時点とした。また、死亡者は死亡時点で状態が悪化したと捉えた。維持期間の算出には、Kaplan-Meier法を用いて維持期間の中央値を求めた。 要介護度の各ランクの維持期間は0.1年〜2.7年であり、要介護1の維持期間が男女とも各年齢群で最長を示した。また、維持期間は男性の方に長い傾向があり、標準誤差は女性の方に大きい傾向があった。 障害自立度の各ランクの維持期間は1.2〜3.5年であり、ランクJ以外において女性の維持期間が1.8倍長かった。また、認知症がない場合、男性では75-84歳のランクJ、女性では65-74歳のランクA、75-84歳のランクJ、Aにおいて、維持期間が2.0〜2.8倍長かった。 認知症自立度の各ランクの維持期間は1.5〜3.3年であり、全体的に女性の維持期間は長い傾向にあった。また、男性で歩行が困難な場合には、認知症自立度の各ランクの維持期間が約半年〜1年間短かった。
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