2007 Fiscal Year Annual Research Report
青少年の攻撃受動性からみたこころの健康づくりに関する教育保健学的研究
Project/Area Number |
19590627
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
村松 常司 Aichi University of Education, 教育学部, 教授 (70024065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 暁宜 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (20319320)
服部 洋見 愛知工業大学, 工学部, 教授 (80208545)
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Keywords | 小学生 / 中学生 / 高校生 / 攻撃受動性 / 攻撃性 / 社会的スキル / セルフエスティーム / 生活習慣 |
Research Abstract |
研究1では,いじめを受けやすい生徒の特徴は「内向的(セルフエスティーム低得点)」,「消極的で目立たない存在(社会的スキル低得点)」であると考えられる。セルフエスティームと社会的スキルの関連について,どちらか一方が低下していると,他の一方も低下するということが今回の調査から導き出された。このことから,いじめを受けにくくするためには,セルフエスティーム,社会的スキルの両方を重視した関わりが必要であることが示された。 研究2では,攻撃性の高い生徒はセルフエスティーム,社会的スキル共に低いことが分かった。攻撃性全体では性差は認められなかったが,攻撃性の4つの下位尺度の得点を比較した結果では,身体的攻撃と言語的攻撃は男子,短気と敵意は女子がそれぞれ高く,性差が認められた。しかしセルフエスティーム,社会的スキルが高い者ほど言語的攻撃性が強いことも分かった。 研究3では,生活習慣が好ましい者ほど積極的対処行動が多いが,好ましくない者ほど消極的対処行動が多く,攻撃受動性が強くなり,いじめられやすい傾向にあることが示された。良い生活習慣が身についていなければストレス対処もうまく行かず,結果として攻撃受動性を高める結果につながることが示唆された。
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Research Products
(3 results)