2008 Fiscal Year Annual Research Report
青少年の攻撃受動性からみたこころの健康づくりに関する教育保健学的研究
Project/Area Number |
19590627
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
村松 常司 Aichi University of Education, 教育学部, 副学長 (70024065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 暁宜 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (20319320)
服部 洋兒 愛知工業大学, 教育学部, 教授 (80208545)
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Keywords | 小学生 / 中学生 / 高校生 / 攻撃受動性 / 攻撃性 / 社会的スキル / セルフエスティーム / 生活習慣 |
Research Abstract |
研究4では,高校生の攻撃受動性とセルフエスティーム及び社会的スキルとの関連を追究し,セルフエスティームが高いほど社会的スキルが高く,セルフエスティーム及び社会的スキルが低いほど攻撃受動性が高いことが分かった。研究5では,高校生の攻撃性と社会的スキルとの関連を追究し,攻撃性が高いほど社会的スキルが低く,逆に攻撃性が低いほど社会的スキルが高いことが分かった。研究6では,高校生の攻撃受動性と攻撃性及び社会的スキルとの関連,すなわち,いじめられる側といじめる側との行動的特徴の関連を追究し,攻撃受動性及び攻撃性の低減を図るためには,社会的スキルを高めることが共に重要なポイントであることが示された。研究7では,小学生の社会的スキルと攻撃受動性の因子分析を行い,社会的スキルからは,(1)支援・親切,(2)積極的かかわり,(3)自己中心・意地悪,(4)物による支援の4因子が抽出され,攻撃受動性からは,(1)ネガティブ・攻撃受動,(2)学習・競争の2因子が抽出された。さらに,深刻ないじめを受けやすい背景要因を多重ロジスティック回帰分析を行ったところ,「社会的スキル因子2<積極的かかわり>」と「社会的スキル因子3<自己中心的・意地悪>」,「セルフエスティーム」の3要因が影響を及ぼしていることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)