2008 Fiscal Year Annual Research Report
救急通報段階において重症症例をスクリーニングするためのアルゴリズム開発
Project/Area Number |
19590640
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
大重 賢治 Yokohama City University, 医学部, 准教授 (50343398)
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Keywords | 救急医療システム / 救急通報 / スクリーニング / トリアージ |
Research Abstract |
研究の目的は、救急通報(119番通報)の段階で、生命に危険が迫っている症例、生命の危険は逼迫していないが重症である症例を拾い上げるためのアルゴリズムを構築することであった。本目的は、かなりの部分達成されたが、今後もさらなるアルゴリズムの精度の向上が必要である。 研究実施期間において、データ収集のためのトライアルを計3回実施し、そのデータを用いて、アルゴリズムを構築した。具体的には、119番通報から得られた患者情報(年齢、症状、徴候、等)と、救急医療機関に運ばれた際、医師から診断された重症度を突合し、統計学的手法を用いて解析した上で、最的なアルゴリズムを得ている。本アルゴリズムは、実用のレベルに達し、コンピュータソフトを用いて、119番受信識別(コール・トリアージ)のコンヒ。ユータプログラムを開発した。同プログラムは、平成20年10月1日より、横浜市の新救急システムに用いられている。同プログラムにっいては、著作権登録を行った。 学術的な成果としては、国際学会、国内学会等での報告を行った。学術論文としての報告も、研究期間内に一部行っている。同プログラムを用いたコールトリアージのデータは、常に蓄積されていく。本報告書の執筆現在、蓄積されたデータを用いて、本研究によって構築されたアルゴリズムの精度を検証している最中である。分析がまとまったところで、論文として公表していく予定である。
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Research Products
(9 results)