• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2008 Fiscal Year Annual Research Report

地域住民の潜在的うつ病早期発見を目的としたうつ病関連身体要因に関する探索的研究

Research Project

Project/Area Number 19590645
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

山本 博一  Wakayama Medical University, 医学部, 非常勤講師 (30316088)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉益 光一  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40382337)
宮下 和久  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)
福元 仁  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30511555)
竹村 重輝  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70511559)
Keywordsうつ病 / 自殺 / 身体症状
Research Abstract

本研究の目的は、地域住民および職域において、うつ病・自殺リスクの身体的関連要因を探索することである。某県下で、(1)某病院附属健診機関の受診者280名、(2)2自治体在住の特定健康診査受診者452名、(3)職場定期健康診断を受診した県の男性警察官1718名、の3集団において、精神疾患簡易構造化面接法(M.I.N.I.)により、大うつ病エピソード、および自殺リスクの存在について評価した。ロジスティック回帰モデルにより、大うつ病エピソード・自殺リスクに対する、健診データ(検査・病歴・自覚症状・生活習慣)の調整オッズ比と95%信頼区間を計算した。各集団において、大うつ病エピソードと正の関連を示した因子は以下のとおりである:(1)尿蛋白陽性、胆石の病歴、頭の重さ・目の疲れ・肩こり;(2)脳卒中の病歴、現在・過去の喫煙、1年間で3kg以上の体重増減のほか、複数の自覚症状;(3)易疲労感、頭痛・頭重感、運動時胸痛・胸部不快感、めまい、咽頭の詰まった感じ、夜間の頻回の小用、イライラ・不安感、腹痛などの自覚症状。加えて、HDLコレステロールが中央値以上(≧53mg/dL vs.<53mg/dL)の者で、境界域の有意性をもってオッズ比の上昇を認め、先行研究と相反する結果であった。一方、集団(2)において、大うつ病エピソードと負の関連を示した因子には、睡眠で休養できていることがあった。自殺リスクと正の関連を示した因子は以下のとおりである:(1)低HDLコレステロール血症、がんの病歴、生理不順・不正出血、現在の喫煙;(2)手足のしびれ・関節の痛み・むくみ、就寝2時間前の夕食摂取習慣;(3)頭痛・頭重感、腹痛、咽頭の詰まった感じ。なお、集団(1)では、BMIが18.5-24.9kg/m^2(vs.<18.5kg/m^2)の者で、自殺リスクが有意に低下した。複数の身体要因がうつ病・自殺リスクと関連していることが確認された。

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi