2007 Fiscal Year Annual Research Report
島嶼県沖縄における保健看護職者間のテレ・ファシリテーションに関する研究
Project/Area Number |
19590647
|
Research Institution | Okinawa Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
金城 芳秀 Okinawa Prefectural College of Nursing, 大学院・保健看護学研究科, 教授 (40291140)
|
Keywords | 地域保健 / ファシリテーション |
Research Abstract |
本研究では、平成19年度から3カ年計画で、沖縄県の離島地域の保健看護職者を中心としたインターネット上の"学びの場"を構築するために、1)専門職として磨いてきた知識・技術、2)看護活動の質改善に必要な能力開発、3)ファシリテーション環箋の必要性などについて明らかにする。 平成19年度はコンピテンシー(看護能力)に関する文献整理と、インターネット会議システムの現状、CMS機能の現状、そして看護実践能力の評価に関する現状など、3分野の現状に関する専門的知識の提供を受けた。また、保健看護職者を対象に行う質問紙調査に向けた予備的研究としてのインタビューを実施した。その際、沖縄県有人離島の人口規模から有意抽出を行い、5万人規模の一離島から保健看護職者7人(病院、保健所、訪問看護等)、5000人規模から保健師1人(複数体制)、500人規模から保健師1人 (一人体制)に対する半構造化面接と、同時にIT環境の把握をそれぞれ行った。今回の3島では、ADSLと同等またはそれ以上の通信環境を職場内に有していることが分かった。しかし保健看護職者からその情報を直接得ることはできなかったことから、質問紙調査の項目に取り上げた場合、調査票の回収率を低下させる要因になる可能性が示唆された。これまで以上に必要な知識・技術は、刷新される法・制度(施策)への適応能力、計画・実施・評価(PDCAサイクル)の評価能力、さらにはEBPHで必要な科学論文の読解力などであった。加えて、学会・研修等への参加は自己負担なことが多いため、大学の出前講座等の継続教育の機会を求めていることが分かった。
|