2007 Fiscal Year Annual Research Report
介護予防事業におけるボランティア活動がボランティア自身のQOLの向上に及ぼす影響
Project/Area Number |
19590649
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
芳賀 博 J. F. Oberlin University, 大学院・国際学研究科, 教授 (00132902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植木 章三 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (00241802)
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Keywords | ボランティア / 介護予防 / 運動 / QOL |
Research Abstract |
本研究は、地域在宅高齢者の中から介護予防のためのボランティアを募り、活動群と対照群を設定し、運動機能の向上を中心とするボランティア活動がボランティア自身の健康度やQOLに及ぼす効果を対照群との比較において検証することを目的としている。今年度は、初年度にあたり、ボランティアの募集、事前調査、ボランティア養成研修、ボランティア活動の支援を行った。 1.研究の経過 (1)ボランティアの募集;宮城県T市A地区およびB地区の高齢者を対象にボランティア活動への参加希望者を募った(平成19年9月)。希望者は、A地区44人、B地区34人であった。 (2)事前調査;これらの希望者を対象として面接調査および体力測定を行なった(10月)。面接調査項目(世帯構成、生活体力、動作に対する自己効力感、健康度、社会関係、ライフスタイルなど)体力測定項目(身長、体重、血圧、握力、立ち上がり動作時間、UP&GO、片足立ち、歩行速度) (3)ボランティア養成研修;A、B両地区で上記希望者を対象として、各5回(11月〜1月)、講義(介護予防、運動、栄養など)と実技(体操、レクリエーション)から成る研修を行った。 (4)A地区を活動支援群に、B地区を自主活動群に割り当て、A地区には毎月1回 ボランティア活動を促すための定例会を実施した(2月、3月)。内容は、講義、実技および活動の振り返りのための交流会から成る。B地区には、自由にボランティア活動を展開してもらうこととした。 II.事前調査の成績 ボランティア希望者は、男性(11人)より女性(67人)に多かった。年齢は、60歳〜83歳に分布しており、平均72.5歳であった。A,B両地区はともに農村地域であること、さらにはボランティア希望者の面接調査及び体力測定の結果からA.B地区に顕著な差が見られなかったことから、当初計画通り研究を遂行することが妥当と判断された。
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Research Products
(2 results)