2008 Fiscal Year Annual Research Report
介護予防事業におけるボランティア活動がボランティア自身のQOLの向上に及ぼす影響
Project/Area Number |
19590649
|
Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
芳賀 博 J. F. Oberlin University, 自然科学系, 教授 (00132902)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植木 章三 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 教授 (00241802)
|
Keywords | ボランティア / 介護予防 / 運動 / QOL |
Research Abstract |
本研究は、地域在宅高齢者の中から介護予防のためのボランティアを養成し、その後、活動支援群(A地区のボランティア)と自主活動群(B地区のボランティア)に分け、活動支援群のボランティア活動がボランティア自身の健康度やQOLに及ぼす効果を自主活動群(対照)との比較において検証することを目的としている。今年度は、2年目にあたり、活動支援群に対する定例会開催の継続と活動支援群及び自主活動群に対する追跡調査を行った。 1.研究の経過 (1)定例会の開催;宮城県T市A地区の介護予防ボランティア(活動支援群)に対し、平成20年4月から毎月1回の定例会を実施した。定例会の内容は、体操、レクリエーション、活動の振り返りのためのグループワークなどから成る (2)養成したボランティアに対しA地区、B地区の集会所における、介護予防のための運動教室の自主的な開催を促した。 (3)追跡調査;A地区の活動支援群とB地区の自主活動群に対し、初回調査と同様の面接調査および体力測定を行なった(A地区:9月、10月B地区:9月、12月)。面接調査項目(生活体力、動作に対する自己効力感、健康度、社会関係、ライフスタイルなど)体力測定項目(身長、体重、血圧、握力、立ち上がり動作時間、UP&GO、片足立ち、歩行速度) 2.追跡調査の成績 追跡調査への参加者は、活動支援群17名、自主活動群15名であった。活動支援群の開眼片足立ち時間と収縮期血圧の平均値において、ボランティア活動参加以前と比べて有意な改善が認められたものの、活動支援群及び自主活動群とも、多くの項目で、ボランティア活動の前後で大きな変化は見られなかった。活動支援群のボランティア活動への積極的な参加に対するモチベーション高揚が3年目における定例会の課題であると考えられた。
|
Research Products
(2 results)