2008 Fiscal Year Annual Research Report
社会経済状態とabsenteeism・presenteeism
Project/Area Number |
19590654
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
石崎 昌夫 Kanazawa Medical University, 医学部, 准教授 (10184516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 隆文 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (60097441)
山田 裕一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70158228)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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Keywords | 職位 / absenteeism / presenteeism |
Research Abstract |
短期間欠勤の頻度およびその理由を小規模事業場A(金属製品工場)で調査した。調査の同意を得た者は244人(対象従業員の81%)であった。(1)事業場勤務データより欠勤頻度を見た。観察期間は328日で、退職者・休職者は除外し、労災・冠婚葬祭に関連する欠勤は集計しなかった。1週間の内、男性(177人)では、火・水・木曜日に比べて金曜日の欠勤が有意に多く(3.2回/年)、次に月曜日に多かった。女性(56人)でも金曜日が最も欠勤が多かった(5.3回/年)。この傾向は、年齢や職種を調整しても変わらなかった。(2)職業性ストレス調査の翌月から毎月始めに前月の欠勤理由を質問票にて調査し、欠勤と職業性ストレスとの関係を見た。なお、観察期間中に退職した人、産休・休職・労災・交通事故の理由による欠勤者は除外した。【経過観察3ヶ月間】毎月あるいは2ヶ月分の回答を返却した人は男性157人・女性46人であった。このうち、月に平均1回以上、休息または趣味・旅行のため欠勤した者は男性28人(18%)・女性10人(22%)であった。このような欠勤理由を持つグループは、それ以外のグループと比較すると、男性では心理的悩みの得点が高く、努力-報酬バランスが悪いという傾向があった。一方女性の場合、このようなグループでは仕事要求度が低い傾向が認められた。【経過観察11ヶ月間】累計で7ヶ月分以上回答した男性116人について、「月に平均1回以上、休息または趣味・旅行のため欠勤した」13人とその他に2分した。両グループ間に職業性ストレスの明確な差は認められなかった。なお、女性の該当者はわずか3人と少なかったので検討しなかった。 以上より短期間欠勤は1週間で金曜日に多く、また男性の場合コーピング行動の要因を含んでいることが推察された。
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