2009 Fiscal Year Annual Research Report
社会経済状態とabsenteeism・presenteeism
Project/Area Number |
19590654
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
石崎 昌夫 Kanazawa Medical University, 医学部, 准教授 (10184516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 隆文 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (60097441)
山田 裕一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70158228)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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Keywords | ワークパフォーマンス / absenteeism / presenteeism |
Research Abstract |
小規模事業場A(金属製品製造):ベースライン調査からその後毎月欠勤状況調査を行い、最初の3ヶ月間のうち2回以上回答をした男性従業員について、その欠勤理由と10ヶ月後のワークパフォーマンス(the WHO Health and Performance Questionnaireにより評価)の関係を調べた。そのうち欠勤理由が長期出張や休職、労災、交通事故だった人を除外して、残り131人(ベースライン調査時点における全男性従業員の69%)について解析した。結果))欠勤理由が休息、旅行や趣味あるいは地域活動と回答した群をその欠勤数の3分位で分けると、欠勤数が"少ない群"だけでなく"多い群"においても"中間の群"に比べて10ヶ月後のワークパフォーマンスが良いと答えている人の割合が多かった。このことから、短期欠勤がストレスコーピングの側面を持つことが示唆された。 大規模事業場B(金属製品製造):仕事要求-自由モデルまたは努力報酬モデルで評価された職業性ストレスとワークパフォーマンスとの関係について男性3335人女性1676人を対象に横断面調査した。結果))ワークパフオーマンスは年齢と正の相関を、またうつ症状と負の相関を示していた。自らのワークパフォーマンスを高いと評価している人の割合は男女とも、仕事に対する周囲からの要求度が高い群(すなわちActive jobグループや努力報酬比が高いグループ)で多く見られた。さらに、うつ症状が少ない人達だけで見ると男性において一層この傾向が強かった。従ってワークパフォーマンスを評価する際には、その人を取り巻く職場環境が強く関係していることを考慮すべきである。
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Research Products
(2 results)