2009 Fiscal Year Annual Research Report
触覚を活用した対話型の生活と健康の調査法;開発と応用
Project/Area Number |
19590657
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
守山 正樹 Fukuoka University, 医学部, 教授 (10145229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛島 佳代 福岡大学, 医学部, 助教 (10336191)
永幡 幸司 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (50312765)
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Keywords | 対話型調査法 / 生活の想起 / 触覚と触知 / 視覚障害者 / 盲ろう者 |
Research Abstract |
触知実体マップ法が対象者の生活認識をどのように深めていくか、探索的な解明を進めた。 1.触知実体マップ法を食生活の想起に応用するための開発研究 福岡に居住する晴眼者4名、視覚障害者4名を対象として、生活の中でも特に食生活を取り上げ、食に関する認識を触知実体マップとして表せるよう、一次元の座標軸と触知アイテムを開発した。 触覚から毎日の食生活を想起し、マップに表し、マップを用いて対話する様子をビデオ撮影した。ビデオの分析から、触知する手の動きと発言との対応を観察し、思考の流れのモデル化を試みた。 2.触知実体マップ法から得られた対象者の発言から、思考過程を探る分析 東京に在住のロービジョン者8名につき、上記で開発した食の触知実体マップ法を用いて、食の意識を表現してもらった。触覚を入口として、食を考えることが、ロービジョンの程度に関わらず、生活を見直す上で重要な契機になることが推測された。 3.中学生の生活想起に関する探索的調査 触覚や聴覚など、視覚以外の感覚を、中学生がどのように用いているかを明らかにするための質問表(感覚質問表)を開発した。福岡市A中学の生徒100名を対象に、感覚質問表を用いて、日常生活における感覚体験の種類と内容を調査した結果、触覚を用いる体験が、日常生活の質と関連していることが示唆された。
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Research Products
(3 results)