2007 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時無呼吸症候群と代謝性症候群および循環器疾患との関係に関する研究
Project/Area Number |
19590662
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
小久保 喜弘 National Cardiovascular Center Research Institute, 予防検診部, 医長 (20393217)
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Keywords | 睡眠時呼吸障害 / 循環器疾患 / 肥満指数 |
Research Abstract |
睡眠時無呼吸症候群は、交通事故、労働災害などを引き起こす危険性のある疾患であるが、一般住民を対象とした睡眠時無呼吸症候群の研究は国内ではほとんどない。さらに、睡眠時無呼吸患者では早朝高血圧、血小板凝集能も上昇するなど脳梗塞を発症しやすい状態にあるといわれているが、一般住民を対象とした研究は今まで我が国でほとんど報告されていない。そこで今回、都市部一般住民において睡眠呼吸障害の頻度を明らかにした上で、睡眠呼吸障害と家庭血圧、止血凝固能などの循環器疾患との関連について検討し、睡眠呼吸障害の高リスク者への循環器疾患予防のための具体的な改善方法を提示することを目的とする。都市部一般住民(男性1677名、女性2050名)を対象に睡眠に関する問診を聴取した。いびきの頻度が毎日、週3-4回、週1-2回、月2回以下、なしの順に、男性の腹囲は87.8±0.5cm、85.5±0.7cm、86.3±0.6cm、85.3±0.7cm、83.8±0.4cm (trend p<0.001)、女性の腹囲は85.9±0.9cm、85.6±1.5cm、83.4±1.0cm、82.4±0.8cm、81.0±0.4cm (trend p<0. 001)であった。呼吸停止の頻度もいびきの頻度と同様の傾向が得られた。また、ESS眠気度問診で、15点以上、14-11点、10-6点、5点以下の群の順に、男性の腹囲は84.7±0.4cm、85 5±0.3cm、85.5±0.5cm、87.3±0.7cm (trend p=0.018)、女性の腹囲は81.3±0.4cm、82.3±0.3cm、82.6±0.5cm、82.5±0.8cm (trend p=0.165)であった。現在、パルスオキシメトリー検査(PulseWatch PMP-200)を実施し、合わせて受診者に(1)起床排尿後、及び(2)就寝時の血圧を2回ずつ計測し、体脂肪率は、8極誘導インピーダンス法を用いた高精度体成分分析装置(バイオスペース社製InBody 3.0)を用い、体脂肪 率は、8極誘導インピーダンス法(バイオスペース社製InBody 3.0)を用い、動脈硬化の評価は、頚動脈と脈派伝播速度を実施して、データ収集を行っている。
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Research Products
(3 results)