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2007 Fiscal Year Annual Research Report

個人識別実務に即したSNPタイピングの迅速化および効率化の検討

Research Project

Project/Area Number 19590667
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

橋谷田 真樹  Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 技術専門職員 (40374938)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 境 純  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20431504)
Keywords社会医学 / 核酸 / ゲノム / 個人識別 / 暗号・認証等
Research Abstract

平成19年度は個人識別を目的としたsingle nucleotide polymorphism(SNP)データベースの充実を図るため,新たなSNPマーカーを選択し,TaqMan法によるSNPタイピングを行った.最終的には血縁関係のない日本人100名分のDNA試料を用いて,常染色体上から計120座位のSNPマーカーを選択し,データベースを構築した.このデータベースの統計的な解析データは次のとおりである.120SNP各座位において,他人とSNPタイプが偶然に一致する確率である同値確率は,0.375〜0.465を示し,平均は0.383となった.また,ハーディ・ワインベルグ平衡成立の有無につきカイ二乗検定を行ったところ,p値が0.9997となり,今回の集団データは全体としてハーディ・ワインベルグ平衡を充たしているとの結果が得られた.さらに,各SNP座位間で相関があるか否か,3×3分割表を用いた独立性の検定を行ったところ,p値は0.016となり,各座位は全体としてお互いに独立であるとの結果が得られた.SNP間の独立性が確認されたことで120座位の総合同値確率を求めたところ,9.81×10^<51>となった.以上により,個人識別を目的とした100人,120SNPsのデータベースの有用性が示された.さらに,解析時間の短縮を目的として,TaqMan反応におけるサイクル数の減少,および反応時間の短縮といった検討を行ったところ,次のような結果が得られた.すなわち,サイクル数の減少は致命的であり,型の判定が不能となる座位がほとんどであった.一方反応時間の短縮では,判定不能となる座位は若干見られたものの,ほとんどの座位で問題とはならなかった.これは増幅領域が短ためだと思われる.このような座位を利用することにより,最終的には口腔内のスワブからSNPのタイピング結果を得るまでをトータル30分以内で行える解析システムを構築することができた.

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] The Birthday Paradox in the Biometric Personal Authentication System using STR Polymorphism -Personal Matching Probabilities Evaluate the DNA Personal ID System-2007

    • Author(s)
      Masaki Hashiyada, Jun Sakai, Toshio Nagashima, et. al.
    • Journal Title

      Res Pract Forens Med 50

      Pages: 235-239

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] SNPデータベースの構築と解析の高速化2007

    • Author(s)
      橋谷田真樹, 板倉征男, 長嶋登志男他
    • Journal Title

      DNA多型 15

      Pages: 293-295

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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