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2007 Fiscal Year Annual Research Report

カルボン酸添加によりガスクロマトグラフィーの感度を上昇させる方法の研究

Research Project

Project/Area Number 19590669
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

坂 幹樹  The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 技術専門職員 (30447388)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 謙一  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40166947)
上村 公一  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30244586)
新谷 香  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50345047)
Keywordsガスクロマトグラフィー / カルボン酸 / 薬物分析
Research Abstract

睡眠鎮静薬として用いられ中毒症例も報告されているバルビツール酸類のガスクロマトグラフィー・マススペクトロメトリー(GC-MS)分析は吸着による感度低下を招くが、我々は溶媒にギ酸を添加することによって吸着を減らし感度を上昇させることに成功した。まず、ギ酸または酢酸及びその濃度、注入口温度の測定条件を変化させ分析法の最適化を行った。そして、3%ギ酸(溶媒である酢酸エチル中のギ酸濃度),注入口温度300℃を選択した。その条件化で行ったアモバルビタール,フェノバルビタール血清抽出物の検量線を作成し、定量分析の正確さを調べた。この意図的に添加されたギ酸同様、抽出によって生じた血清由来の夾雑物もバルビツール酸の感度上昇に寄与することが以前の研究や予備実験により予測できたため、定量の正確さを調べる上でこのマトリックス効果を考慮する必要があると判断し、抽出により生じるマトリックスが大きく異なる2つの抽出法(固相抽出,液-液抽出)も比較検討した。実験結果として、3%ギ酸添加はアモバルビタールとフェノバルビタールの定量を正確で再現性の良いものにすることが証明できた。これは2つの異なる抽出法どちらでも同様の結果が得られた。この証明は、Food and Drug Administrationガイダンスの基準を参照して行った。バルビツール酸類分析の従来からある方法としては誘導体化法が良く用いられているが、化学反応を行うため実験時間が長いことや、その反応が定量的に進行しているかに注意を払う必要があった。このギ酸添加法は、実験時間を大分短縮することができ、正確な定性・定量分析であり、感度も十分満足できるものである。今後、法医学や臨床における薬物分析に好んで用いられると思われる。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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