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2007 Fiscal Year Annual Research Report

防風通聖散およびその生薬成分の肝脂肪化抑制機構の研究

Research Project

Project/Area Number 19590693
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

内田 耕一  Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 助教 (80397992)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 寺井 崇二  山口大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00332809)
山本 直樹  山口大学, 医学部附属病院, 医員 (90448283)
飯塚 徳男  山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80332807)
坂井田 功  山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80263763)
Keywords漢方薬 / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 薬理学
Research Abstract

われわれは近年肥満改善薬として使用されている防風通聖散(TJ-62)が肝脂肪化抑制作用を有するかについて検討した。
実験1.コリン欠乏食(CDAA)誘発脂肪肝ラットモデルをもちいて防風通聖散の効果を検討した。急性期のモデルとしてCDAA投与開始1週問目、2週間目、慢性期のモデルとして3ケ月目のサンプルを抽出した。防風通聖散投与群と非投与群をコントロールとして比較検討した。以下これまでに得られた結果を示す。
1、血清学的検討では急性期1週目2週目ではALT、総胆汁酸がコントロールと比し有意に低下していた。また血漿中の総コレステロール、リン脂質、中性脂肪は有意に減少した。慢性期においてはALT、総胆汁酸、アルカリフォスファターゼ、コリンエステラーゼが有意に低下していた。
2、組織学的検討では2週間では、コントロール群において殆どの個体が、細胞質全体を占めるほど大型な脂肪滴が認められる肝細胞脂肪化がびまん性に認められた。炎症性細胞浸潤、肝細胞の単細胞壊死も認められたが、1週間に比べ肝細胞の脂肪化が著しかった。防風通聖散投与群において脂肪化の改善が認められた。肝組織内の総コレステロール、リン脂質、総胆汁酸、中性脂肪濃度が有意に防風通聖散投与群では低下した。
3ケ月目ではコントロール群では肝線維化率が上昇していたが、防風通聖散群では有意に低下が認められた。
以上の結果より、in vivoにおいて防風通聖散は肝脂肪化を抑制し、肝線維化を抑制することが分かった。
現在メダカを用いた防風通聖散通の個々の生薬を用いた肝脂肪化抑制作用にいてサンプリングを行なっている。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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