2007 Fiscal Year Annual Research Report
バレット上皮発生におけるNotchシグナリングと胆汁酸の役割の検討
Project/Area Number |
19590737
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
安田 宏 Showa University, 医学部, 講師 (80262129)
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Keywords | パレット上皮 / アクチビン / レチノイン酸 |
Research Abstract |
本申請ではパレット上皮発生に関与する因子を検討するために、食道扁平上皮細胞を用いて、扁平上皮から腺上皮への変換させる因子を検討した。(1)まずパレット上皮発生におけるNotchシグナルの関与について検討した。パレット上皮におけるHath-1発現増強は胃十二指腸液中のγ-セクレターゼ阻害活性の存在を示唆する。パレット上皮発生には十二指腸液の逆流、特に胆汁酸が関与するとの報告があり、各種胆汁酸のγ-セクレターゼ活性への影響についてSUP-T1細胞を用いて検討した。残念ながら、検討した10種類の胆汁酸はγ-セクレターゼ活性に明らかな影響を及ぼさなかった。(2)次に各種食道癌細胞を用いて重層扁平上皮から腺上皮に変換させる因子を検討した。レチノイン酸がTE-4細胞を腺房様発育をさせ、また腺上皮の基本的転写因子であるCdx2発現を増強した。更にTGFβファミリーの一員であるアクチビンAもCdx2発現を増強し、その作用はレチノイン酸と相加的であった。TE-4細胞ではアクチビン1型およびIlb型受容体の発現を認めた。これらの成果は来る94回日本消化器病学会総会で発表予定である。
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Research Products
(2 results)