2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19590742
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
久米 恵一郎 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 医学部, 講師 (20320351)
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Keywords | 内視鏡 / 振動機能 / ENR / EAD / EAM |
Research Abstract |
内視鏡的手技に振動という新しい要素を加え、容易化・安全化及び手技の効率化を図ることを目的である。まず口腔内で人体に安全とされる周波数2,000〜11,500rpmのほぼ上限である市販偏心モータ(周波数:10,000rpm)を用いるため、回転数の制御を可能とする回転数コントローラーを作成した。またスイッチ機能は押しボタン以外にフットスイッチも併用し実用性を高めた。一方、偏心モーターとポリウレタン系の緩衝材を用い、1)振動機能付き先端フード及び2)振動機能付き内視鏡スコープを製作した。フードは、製品化されているEAM(endoscopic aspiration mucosectomy)フード及び2)内視鏡スコープ本体に組み入れた。1)は、スネアを外付けするタイプが最も小型に製作されるため臨床応用が最短と考えられ、同タイプにより製作した。 製作した1)を内視鏡スコープに装着して、豚の胃を用い、20mmの粘膜を切除すべくEMR(endoscopic mucosal resection)を実施した。6つの豚胃を用いて18病変を切除した。9病変に振動を加え、9病変に振動を加えずに切除したところ、前者が穿孔0例に対して、後者で2例認めた。振動を加えることで、穿孔のリスクを低下させた。成果は論文投稿中である(Endoscopy)。 次に製作した2)を用いてESD(endoscopic submucosal dissection)を実施した。6つの豚胃を用いて18病変切除した。振動数を0、5000、10000rpmに設定し、それぞれ6病変ずつ切除した。10000rpmと0 rpmで有意差をもって切除時間を短縮させた。成果は論文投稿中である(Endoscopy)。 本研究内容は、特許を既に出願(特願2007-204642)し産学協同研究への発展に務めている。
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Research Products
(6 results)